すっからかんのフルメタルの世界中どこにもないヒコーキが僕らのヒコーキだ

風立ちぬ

今さらながら「風立ちぬ」のBlu-rayを観ました。劇場では2回観ているので、これで3回目です。

風立ちぬ

私が一番好きな勉強会のシーン。
この勉強会のシーンで堀越二郎が語る言葉に周囲が惹きつけられているところは、堀越二郎を通して庵野秀明監督という人柄が重なって見えるようで、なんだか妙に、ものすごくハマっていると思うのです。(庵野秀明監督にお会いしたことはもちろんないので実際は分からないけど…あくまで私のイメージ)

風立ちぬ

そして宮崎駿監督のコンテは全編に渡りすごすぎます…!

「すっからかんのフルメタルの世界中どこにもないヒコーキが僕らのヒコーキだ」

庵野秀明監督演じる堀越二郎がこのセリフを言うシーンが死ぬほど好きです。

堀越二郎を演じた庵野秀明監督についてネットなどで賛否両論の意見いろいろあるようですが、私はもうこれ以上ない配役だと思っていて、特に上記のセリフを言うときに妙に滑舌がよかったりするところは何度聞いてもめちゃくちゃ萌えます…!

普段の日常会話よりも、自分の好きなもの(この場合は飛行機)や趣味にについて語るときに妙に熱っぽくて滑舌がよかったりする人って、いわゆるオタク(要注意注釈※)と呼ばれる人には多かったりして、私はそんな人が大好きで、そういう方のお話を聞くのもまた大好きなんだな…。

(※)この場合の「オタク」について
決してDisっているのではなくて「とある対象物に対しての有識者であり、その対象物を愛している人」というニュアンスです。方向性的には「釣りキチ三平」の『キチ』の部分というか。

「風立ちぬ」は宮崎駿監督映画の中で、個人的な好みでかなり上位に来る作品ですが、すごいと思っているのが二郎と菜穂子の恋愛の描かれ方。誰しも人生で一度は経験があると思う、恋愛初期の恋愛脳内麻薬ともいえるPEA(フェニルエチルアミン)でまくりのあの感じを、なんて瑞々しく描いているのだろう…!御歳70歳を超えるお方が脚本とコンテを手がけられて、こんなに艶やかな恋愛が描けるのか!?と、びっくりしてしまいました。
歳をとればとるほど、こういう表現って照れもあってどんどんドライになるんじゃないのかと思っていたのですが、それは所詮私のちっぽけな尺度でそう思っていただけなんだな…。やっぱり宮崎駿監督というお方は神なんだなぁ。

ちなみに、最後のシーンの菜穂子が二郎に言うセリフは、宮崎駿監督がかいたコンテと映画本編では意味が180度違うものになっていて、庵野秀明監督も「変えて良かった」とおっしゃられていました。映画館で観たときは知らなかったのですが、私も『変えてくれて良かったな』と思います。「変更前と変更後」では、映画の後味が全然変わっていただろうな…と思うので。


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